検索フォームを使いこなして「欲しい情報」を瞬時に見つける!
複数キーワードの検索テクニック

大量のデータの中から特定の条件に合致する情報を探し出すのは、思った以上に手間がかかるものです。とくに「複数のキーワードが部分的に一致する」レコードを見つけたい場合、どのように検索すればよいか悩んだことはありませんか?

そんなときに頼りになるのが、Mashmatrix Sheetの強力な検索フォーム機能です。基本的な検索だけでも業務を大きく効率化できますが、さらに一歩進んだ使い方を身につければ、そのポテンシャルを最大限に引き出すことができます。

本記事では、Mashmatrix Sheetの検索フォームをより効果的に活用する方法として、「部分一致」かつ「複数キーワード」での検索テクニックをご紹介します。

とくに、AND検索(すべてのキーワードを含む)とOR検索(いずれかのキーワードを含む)を目的に応じて使い分けるポイントを、わかりやすく解説していきます。

これらの機能を理解して実務に取り入れることで、これまで時間のかかっていた複雑な検索条件の設定も簡単になり、必要な情報へのアクセススピードが大きく向上します。

検索フォームをもっと便利に使いこなしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

「部分一致」による複数キーワード検索

検索フォーム上での「部分一致」による複数キーワード検索について見てみましょう。
例えば「概要」というテキスト型の列があり、この列の検索フォームに「重要 提案」とスペース区切り(またはフォーム要素の設定によってはカンマ区切り)で複数のキーワードを入力したとします。

このような場合、Mashmatrix Sheetのテキスト入力フォーム要素は、デフォルトでは入力された複数のキーワードの「いずれかの値」に一致するように検索を実行します。

つまり、「重要」という文字列が部分的に含まれるレコード、または「提案」という文字列が部分的に含まれるレコードのいずれかに合致するものが表示されるのです。これが基本的なOR検索の動作です。

このOR検索は、関連する情報を幅広く収集したい場合であったり、いずれかのキーワードでヒットさせたい情報を探す際にとても便利です。少しでも関連する可能性のある情報を漏れなく幅広く集めるための方法です。

ただ、実際の業務では、「キーワードA かつ キーワードB」のように、複数のキーワードの条件をすべて満たすレコードだけを厳密に抽出したい場面も数多く存在します。
例えば、取引先名に「日本」と「IT」の両方を含む取引先をリストアップしたい、あるいはタイトルに「緊急」と「エラー」の両方を含むサポートケースだけを表示したい、といった場合です。

このようなAND検索を実現するために、Mashmatrix Sheetが提供しているのが、列のフィルタ設定内にある「適合モード」という機能です。これは、フィルタの比較方法が「次の文字列を含む」または「次の文字列を含まない」の場合に、複数の値が条件比較値として設定されたときのフィルタの適合を判定する機能で、「いずれかの値」(=OR)か「すべての値」(=AND)を選択できるようになっています。
検索フォームに入力したキーワードを、単なる簡易検索としてだけでなく、より詳細なフィルタ条件と連携させることで、高度な絞り込みが可能になります。

複数キーワードを使いこなす「適合モード」

それでは、実際に「適合モード」を使って、複数キーワードによるOR検索・AND検索を使い分けていきましょう。
今回は、商談オブジェクトにある「説明」を例として解説します。

①OR検索

OR検索をする場合は、以下の手順にて実施します。

1.商談オブジェクトで新規シートを作成して、列「説明(Description)」を追加する

2.列「説明(Description)」の列ヘッダをドラッグして、ツールバーのフォーム領域にドロップする

3.入力値を検索して比較する方法を選択するポップアップメニューが表示されるので、「入力値に部分一致」を選択する

OR検索の場合、これで設定は終わりです。簡単ですね。

それでは、設置した検索フォームに複数キーワードを入れて検索してみましょう。
複数キーワード:導入 評価 決定

説明に入力されている文章内に「導入」「評価」「決定」のいずれかが入っているレコードを抽出できました。

② AND検索

では、今度はAND検索をして、「導入」「評価」「決定」すべてが入っているレコードを抽出してみましょう。

AND検索をする場合の手順は、OR検索の続きから実施します。

1.シートの設定を開いて「フィルタ」タブを選択する
2.「▼」をクリックして「フィルタを編集」をクリックする

3.「▼」をクリックし、「すべての値」を選択する

4.「適用」をクリックして「保存」をクリックする

それでは、さきほど設置した検索フォームに複数キーワードを入れて検索してみましょう。
複数キーワード:導入 評価 決定

説明に入力されている文章内に「導入」「評価」「決定」すべてが入っているレコードを抽出できました。

OR検索のときの画像と見比べると、抽出したレコード件数が大きく異なっていることがわかります。(OR検索時は98件、AND検索時は6件)

まとめ

今回は、Mashmatrix Sheetの検索フォームとフィルタ機能に搭載された「適合モード」を組み合わせることで、「部分一致」かつ「複数キーワード」での検索がいかに柔軟かつ強力になるかについてご紹介しました。

この「適合モード」は、単に検索が便利になるというだけでなく、データの中から本当に価値のある情報を見つけ出し、それを基にした迅速かつ的確なアクションを可能にするための重要な機能です。日々の業務で大量のデータを扱っている方にぜひ使っていただきたい機能とも言えます。

今回ご紹介したテクニックは、少し設定に慣れが必要かもしれませんが、一度覚えてしまえば、日々のデータ検索業務が格段にスムーズになり、必要な情報へ素早く、そして正確にアクセスできるようになります。ぜひ、実際に試してみてください。また、フィルタに関する他の機能に関しては、Mashmatrix Sheet ユーザガイド(フィルタ)もご覧ください。

今後もSalesforceをさらに活用していくための、Mashmatrix Sheetの便利な使い方や、高度な活用テクニックについてもご紹介していく予定です。どうぞお楽しみに!

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